力はあっても一所懸命でない人と、力はなくても一所懸命の人ではどちらが勝つか。
現実の勝ち負けはどうでもいいが、どっちの人間が共感を集めるかといえば答えは簡単だ。
人は一所懸命な人に共感する。何をやる場合でも、その人となら長く続けられそうな気がする。なぜなら自分も一所懸命になれるからだ。
人の心をつかむ人にもそんな魅力がある。
その人を中心にして、一所懸命な雰囲気がその場に流れるからだ。仕事でも遊びでも趣味でも、あるいはただのおしゃべりであっても、我を忘れて打ち込めるような雰囲気が生まれてくる。だから楽しい。別れたあとでも、「なんであんなに熱中できたんだろう」と不思議な気持ちにさえなってくる。
「心をつかむ」という言い方には、ともすれば卑しいイメージが入り込む。テクニックや駆け引きでそれが可能になりそうな錯覚を生み出す。
でもそんなのはいっときの迷いを生むだけだ。迷った人がいても、最後はやる気のある人に集まる。
一所懸命の気持ちよさを自ら楽しんでいる人に、人は集まってくるのではないだろうか。
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